お金について勉強する入門としておすすめされている「金持ち父さん貧乏父さん」。
ロバート・キヨサキという方が書いています。
内容は…
著者が40代で仕事をリタイアし、不労所得での生活が可能となるまでのサクセスストーリーと、その考え方について。
幼いころ、金持ち父さん(親友の父、会社経営者)と貧乏父さん(実父、学校の先生)からお金の稼ぎ方について教えられ、金持ち父さんの方法に従ってお金持ちになったという。
金持ちのためのキャッシュフローの考え方、自分の欲をコントロールすること、お金がなくなるという恐怖に打ち勝つことなど、成功するに必要な思考プロセスについて丁寧に何度も書いているため、理解しやすい。
内容は考え方であり、哲学に終始するため、実際に何をして、どのような見極めをすれば金持ちになれるのか、ということは一切書かれていない。
私がわかったこと、感じたこと
- ファイナンシャルリテラシーを高める勉強をする必要がある。
- 家の購入はローンの返済に繋がるため負債である。―つまり働いて返すことが負担でなければローンを組んでもかまわない。
- 資産(不動産や株、自分の会社など)を増やし、それで得る不労所得が月々の出費を上回れば、働かずとも生活できる。本の中では働かずにお金を得ることを推奨しているだけで、今からお金を増やす方法ではない。―少額でも確実な不労所得を増やせば生活の足しになる
- 何でも新しいものをほしくなり購入、ローン返済、これを繰り返せばどんなに収入が良くてもお金は貯まらない。―収入が増えてもより良いものを求めず現状に満足することは大事。
- 不動産購入時には相手が困っている物件を相手の言い値より低い価格で購入申請して交渉。―家を買うときに使えそう。
- 金持ちの思考回路が少し理解できる。
読んでみて
英語独特の言い回しなのか、迂回表現が多い。考え方も自分の価値観からはかけ離れているため不快で途中で投げ出したくもなる。そういうものと割り切り、最後まで読めば、“金持ちの思考回路”という自分にはなかった考え方を知ることができる本ではある。全てを自分に置き換えてやってみようとは思えないが、私の目指す“空き時間を利用した個人投資家”に向けて動き出す一助にはなった。
これから読む人へ
金持ちの考え方を知るには良い1冊。これをきっかけに何か始めようと思える1冊。
お金稼ぎたいなと考えて行動できずにいる人にはおすすめ。
最後に…
実際、ロバート・キヨサキに金持ち父さんは存在しておらず、本人は不動産や株では儲けることはできなかった。著者が金持ちなのは本の売り上げが良いからとか。この本や中で紹介されているゲームはマルチ商法などで使われることも多いとのこと。それをふまえて読む必要はあり。個人的には読んでよかったとは思える本。