ずぼらさんの生活レシピ

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イクメン賞賛を受けて思うこと

家族でお出かけすると、「パパがイクメンですごい」と褒められることが多いです。

 

たしかに、私の旦那さんはイクメンだと思います。

  • 産後の育休取得
  • ほぼ定時帰宅で子どものごはんとお風呂もお手伝い
  • オムツも替えれる
  • 外出先では抱っこ紐担当
  • 2人同時に面倒みる(実家に頼りつつ)
  • 家事も手伝ってくれる

これを見たり聞いたりした人、特に年上の女性からは「これはお母さん助かるわねぇ」「楽できるねぇ」「今時のお父さんは優しいねぇ」と賞賛の嵐です。

 

ただ、これらの言葉の裏には「私の頃は違った」「私はもっと頑張っていた」「今のお母さんは恵まれている」という自分の頃との比較が多分に含まれていて、なんなら、「今の子はこれで育児大変なの?」と思われているようにも感じてしまいます。

 

確かに世の流れが

  • "共働き"
  • "男性も家事育児参加"

を推奨しているので、女性でも仕事が続けられるし、家事育児の共有ができて孤独にならないなど、助かっている部分もたくさんあります。

 

じゃぁ、今の若いお母さんはラクして育児できているのか?というと、そうでもなくて、やっぱりお母さんって大変なんですよー!!っていうことを伝えたくて、文章にしてみました。

※もちろんお父さんも大変です。

※共働きで子育てしている私の見解なので、専業主婦の方、1人親世帯の方、その他全く違う意見もあるでしょうが、1つの意見と思い見て頂ければと思います。

 

"共働き"でお母さんもお父さんと同じように責任を持って働いてる

働くお母さんがかなり増えましたよね。お母さんであっても、働くからには当然、他の人同様に責任ある仕事内容と結果が求められます。

実際、育休明けでは上司から、「短時間勤務といっても、パートとは違う。しっかり仕事はこなして欲しい」と言われました。

しかし、子どもがいなかった頃のように残業する時間はないため、短い時間で効率よく仕事を終える必要があり、勤務中は常にフル稼働です。昼休みを返上して仕事をすることだってあります。働くお母さんは社会の一員としても、責任を持って仕事しているんです。

もちろん家で24時間子どもと過ごすことも大変でしかありません。また、昔から正社員で働いている女性もいました。昔の方がより責任とハードワークを求められたことでしょう。時代が変わって働くお母さんへの理解が広まっているかもしれませんが、それでも、働くことは大変なことに変わりはありません。

 

名もなき家事、最終責任や決定の部分は妻が担っていることが多い

例えば子育てに関しては、

  • 保育園はどこにするのか
  • 病院はどこに通うのか
  • 子どもの変化に気付き、病院に連れて行くべきなのか判断する

日々のことでは、

  • 夕食は何にするか
  • 買い物はいつ行くか
  • 何が足りないのか

などなど。

家事育児は判断の連続なのですが、お父さんに相談しても「なんでも」「合わせる」「そうだねぇ」と決定はしてくれません。「なんとかしてくれる」と思っているのか、意見すら出ないことも多々あります。(うちだけではないはず)

この場合、結局はお母さんが判断して動くことになります。この"判断する"というのは、かなり頭を使う疲れる作業ですが、ここをお母さんが担ってくれていると意識できているお父さんは少ないでしょう。

お父さんが料理をしていても、そのメニューを考えた人は?買い物に行ったとして、そこで買う物をリストアップするのは?運転をしていても、その日程や行き先、行き方を考えたのは?

考えた人には責任も伴います。お母さんが勝手に決めていると思うかもしれませんが、決めなければ生活は進みませんし、決めるというのも結構負担がかかっていることは知っていて欲しいです。

 

園や学校の手紙などの事務手続き、PTA関係もお母さんが担うことが多い

園や学校関係の保護者としては、やっぱりお母さんが対応することがまだまだ多いです。書類になると、大量に同じ情報を記入するものもあり、たくさん書いて、たくさんハンコを押して、実際面倒なものです。

その上、確定申告や家や車の納税もお母さんが管理している場合もあります。うまく役割分担して作業できるのが理想ですね。

 

子どもの病気など予期せぬ出来事には、まずお母さんが対応することが多い

お母さんが仕事をしていても、子どもの病気で病院に連れて行き看病するのはお母さんが担当する、という家庭は多いと思います。仕事は交互に休む家庭でも、最初に保育園から連絡が行くのはお母さんだったりします。

看病のために仕事を休むことを、職場の中には嫌がる人も実際はいます。職場に迷惑をかけるのはわかっているけど、子どもにとって看病してくれる母親は自分だけ。働くお母さんは仕事場での立場と子どもを想う気持ちの間で揺れながら、なんとか折り合いをつけて仕事しています。

 

イクメンの裏には妻の努力もある

イクメンお父さんは最初からイクメンだったわけではありません。

確かに子どもが好き、手伝いたい、といった気持ちがあるからイクメンなのかもしれませんが、これらの気持ちは多くの人が少なからず持っているものではないでしょうか?それをお母さんが「自分がやった方が早い」と全て取り上げては、お父さんもイクメンになる機会を失います。

お父さんがイクメンである場合の多くは、お母さんが上手にお願いし、教え、そして失敗や時間がかかることも含めて見守る、といった地道な努力をしているんです。

お父さんにお願いすると、衝突することも沢山あるし、自分でやった方が簡単に済むことも多いです。それでも今後の共働き、共家事、共育児の生活に向けてお母さんが頑張ってきたから、目の前のイクメンお父さんが出来上がっています。

 

"イクメン推奨"はお父さんが育児参加できない(orしてくれない)家庭にはただのプレッシャー

お父さんがイクメンならいい家庭?イクメンでないといけないのでしょうか?

今の時代だからといって、お父さんがみんなイクメンではないし、イクメンこそが良いという訳でもないと思います。

お父さんの中には、仕事の日は子どもの寝顔しか見れないという人もいます。出張でほとんど家にいなかったり、土日に仕事がある場合も。そんな家庭では、ワンオペ育児でお母さんが頑張って家事育児を両立させています。

こうして成り立っている家庭に、お父さんはイクメンであるべき、というのも、また違いますよね。手伝いたくても手伝えない場合もあるでしょう。

逆にどんなに家にいても、どんなにお願いしても、手伝ってくれないお父さんもいますしね。

ただ、お父さんも育児参加しやすいような制度にはなって欲しいです。育休や有給、時短勤務など、女性は取るのが当たり前になっているものを、男性も取れるようになれば、ワンオペ育児は減っていくのかなと。でも、必ずしも共働き、お父さんはイクメンでなければならない、という風潮にはなってはいけないと思います。いろいろな形の家庭があって良いし、自分たちのやりやすい方法を自由に選べるようになれば良いなと思います。

 

イクメンお父さんを見ると、「すごい!」と目の前のお父さんを褒めたくなる気持ちもわかります。ですがその裏には、イクメンにならざるを得ない”共働き”という状況があったり、お母さんが家事育児のリーダー的存在になってお父さんがイクメンになるよう工夫していたりします。

ここまで話して、何が言いたいって、たぶん、お母さんも努力していることに気づいて褒めて欲しいんです。

また、いまの時代でも、お父さんは必ずしもイクメン、というわけではありません。どこのお父さんもお母さんも、それぞれの状況でそれぞれ頑張っています。イクメンでなければいけない、と気負わず、もっと気楽に楽しく子育てが出来る世の中になれば良いですね。